2018年7月16日(月)

米民間宇宙船、打ち上げ成功 シャトル後継期待

2012/5/22付
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 【ケープカナベラル(米フロリダ州)=共同】民間宇宙船として初めて国際宇宙ステーションへのドッキングを目指す無人補給機ドラゴンが22日未明(日本時間同日夕)、米フロリダ州の空軍基地から打ち上げられ、予定の軌道に入り打ち上げが成功した。米宇宙ベンチャーのスペースX社が自社のファルコン9ロケットで打ち上げ。ドラゴンは軌道上で電力を得るための太陽電池パネルの展開にも成功した。

米スペースXは無人宇宙船「ドラゴン」の打ち上げに成功した(22日、米フロリダ州)

米スペースXは無人宇宙船「ドラゴン」の打ち上げに成功した(22日、米フロリダ州)

 米政府はスペースシャトルの引退後、高度数百キロ程度の低い軌道への人や貨物の輸送を民間に委ねる方針を決めている。ドッキングなど一連の試験に成功すれば、シャトル後継機としての役割に期待がかかる。

 打ち上げ後の記者会見で、スペースX社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「打ち上げは大成功だ。われわれは宇宙開発の商業化という新しい時代に入った」と述べた。

 ドラゴンは全長約7.2メートル、直径約3.7メートルのカプセル型。飛行制御などの各種機器を試験した後、25日にステーションにドッキング。食料などの積み荷を降ろした後に、地球に帰還する計画だ。

 ドッキングは、宇宙航空研究開発機構の無人補給機「HTV(愛称こうのとり)」と同様にステーションの飛行士がロボットアームでドラゴンをつかんで結合させる。

 今回は、民間宇宙船として初めて地球を周回、帰還も果たした2010年12月の打ち上げに続く2回目の試験飛行。

 宇宙船、ロケットともに同社が米航空宇宙局(NASA)の支援を得て独自に開発。再利用可能な設計にし、ロケットの1、2段目に同じエンジンを使うなど、単純な構造にしてコスト削減に努めた。同社はドラゴンを使って15年に有人飛行の実現を目指している。

 ドラゴンは19日に打ち上げる予定だったが、ロケットエンジンの点火後に異常が検知され、予定時刻の0.5秒前に自動停止。エンジンの部品を交換した後に再度準備を進めていた。

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