2019年6月20日(木)

遭遇艦船へのレーダー照射禁止、西太平洋海軍シンポ

2014/4/22付
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【青島=島田学】日米中など21カ国の海軍高官が参加する西太平洋海軍シンポジウムが22日、中国山東省青島で開幕し、海上で他国艦艇と予期せず遭遇した場合の行動を定めた「海上衝突回避規範(CUES)」で合意した。シンポジウムでは、中国海軍トップが沖縄県の尖閣諸島を巡る問題で対立する日本を暗に批判。米中両海軍の高官が南シナ海問題などを念頭にけん制し合う場面もあった。

「規範」には偶発的な衝突を防ぐため、遭遇した外国軍艦艇や航空機に、攻撃する際に照射する火器管制レーダーを照射したりすべきでないと明記。遭遇した艦艇のそばで、航空機が挑発的に飛行することもやめるべきだとした。法的拘束力はないが、ハリス米太平洋艦隊司令官は「危機に有効な枠組みだ」と評価した。

シンポジウムでは、中国海軍トップの呉勝利司令官が「ゼロサムゲームの発想で包囲網を敷くよりも、友好的な共存を目指すべきだ」と主張。米国が日本などと関係を強めることをけん制した。

これに対し、ハリス司令官は、中国海軍の活動を念頭に「航行の自由を確保することが世界の繁栄にとって必要最低条件になってきている」と指摘。アジア太平洋地域で「岩礁や主権を巡る緊張は高まっている」とし対話による解決を促した。

呉司令官はシンポジウム参加国の代表団と儀礼的な会談を重ねたが、河野克俊海上幕僚長ら日本の代表団との会談は拒んだ。呉司令官は日本経済新聞記者らに「(日中関係は)厳しく緊迫した状況にあり、今は一定の安全な距離を保つべきだ」と語り、今の雰囲気では会えないとした。

シンポジウムに合わせて開催する中国海軍創設65周年を記念した国際観艦式や多国籍演習では、シンポジウム参加国の中で海上自衛隊にだけ艦艇派遣の招待状を送らなかった。米国は日本に同調して反発し、艦艇派遣の見送りを決定。その後、中国海軍は観艦式の中止を決めている。

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