中ロ海軍の合同演習、黄海で始まる
【北京=島田学】中国、ロシア両海軍の合同軍事演習が22日、中国山東省青島沖の黄海で始まった。期間は27日まで。中国側からは中国版イージス艦の異名を持つ高性能レーダーを搭載したミサイル駆逐艦を含む艦艇16隻と潜水艦2隻、ロシア側からミサイル巡洋艦など7隻が参加した。中国の国営新華社によると、中ロの合同軍事演習としては過去最大規模だ。
演習内容は防空、海上補給、対潜水艦の合同作戦など。中ロ双方から特殊部隊も参加し、対テロ合同作戦も実施する。
中ロは、北朝鮮との関係など極東のパワーバランスを巡ってけん制しあっている。ただ、今回はアジア太平洋回帰を掲げる米国をけん制したい中国と、極東で存在感を高めたいロシアとの利害が一致した格好だ。