軍政時の独裁者、有罪は「無効」 グアテマラの裁判所

2013/5/21付
保存
共有
印刷
その他

【ロサンゼルス=共同】中米グアテマラの憲法裁判所は20日、1980年代の内戦中に軍事独裁政権を率いたリオス・モント元将軍(86)を禁錮80年とした10日の判決に関し、担当判事の訴訟指揮に問題があったとして、裁判をやり直すよう命じた。元将軍は判決で、当時、多数の先住民らを殺害したとされていた。

ロイター通信によると、弁護側はこれまでの裁判で、担当判事の1人が「偏向している」などと主張して異議の申し立てを連発。憲法裁は、こうした異議の扱いに不当な点があり無効と判断した。

東西冷戦中に左翼勢力を弾圧した中南米の元国家元首が、大量虐殺の罪で自国の裁判所から有罪判決を言い渡された前例はなく、人権擁護団体は10日の判決を「画期的」と高く評価していた。先住民らは無効決定に強く反発している。

元将軍は有罪判決を受けていったん収監されたが、間もなく体調不良を訴え、入院を続けている。

元将軍は96年の内戦終結後、右派政党に所属し国会議長を務めるなど長年影響力を保ってきた。

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]