スペイン、銀行支援申請「数日内に」 7兆円規模か

2012/6/22付
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【ルクセンブルク=御調昌邦】ユーロ圏17カ国は21日夕(日本時間同日深夜)、財務相会合をルクセンブルクで開いた。スペインのデギンドス経済相は会合開始前、記者団に銀行部門への支援要請を数日内に実施することを明らかにした。欧州メディアによると、スペイン政府が21日公表する銀行監査結果では、資本不足額が600億~700億ユーロ(約6兆~7兆円)に上り、同規模の支援を要請する見通しだ。

スペイン政府は民間のコンサルタント会社2社に委託して、銀行部門の資金不足額などを調べる監査を実施。21日に結果を発表したうえで、ユーロ圏財務相会議の場で同国の銀行部門の状況を説明するとみられている。当初は財務相会合で正式に支援を要請するとの見方が出ていたが、国内調整などに時間がかかっている可能性がある。

ユーロ圏は既に9日の電話会議後に「最大1000億ユーロを支援する用意がある」と表明済み。スペイン政府の正式な支援申請を受け、具体的な手続きに入る。

今回の支援の仕組みは、欧州金融安定基金(EFSF)や7月に発足予定の欧州安定メカニズム(ESM)を通じて、スペイン政府系機関である銀行再編基金(FROB)に資金を融資。FROBが、必要な額を各銀行に注入する予定だ。

この手法は政府系機関を通すため、スペイン政府の財政負担が増すとみなされ、支援申請の方針を明らかにした後も金融市場の評価は厳しい。同国の10年物国債利回りが一時、危険水準とされる7%を突破するなど、欧州危機が一段と深刻化している形で、EFSFなどでの国債購入の議論も出始めている。

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