アリババ・ドット・コム、香港上場廃止へ
中国・アリババ集団がTOB

2012/2/21付
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【香港=川瀬憲司】中国の電子商取引最大手アリババ集団は21日、香港で上場するアリババ・ドット・コムの上場を廃止する計画を発表した。最大で196億2800万香港ドル(約2020億円)を投じて公開買い付け(TOB)を実施。一連の手続きが完了すると、上場直後に一大ブームを巻き起こしたアリババ・ドット・コムは株式市場から姿を消すことになる。

TOB価格は13.5香港ドル。売買停止となっていた香港での直近(8日)の終値比で46%上乗せした。2007年11月の上場時の公開価格と同じだが、上場直後には一時41.8香港ドルを付けた。

上場廃止の理由は昨年2月に発覚した不正取引事件を機に、出店企業数の増加を重視する高成長路線から、出店企業の質に軸足を置く戦略にシフトしたためと説明している。収益拡大のペースが落ちて株価が低迷する一因となっており「対外的なイメージや従業員の士気にも影響している」という。戦略転換にはなお時間を要することから「株式市場の期待というプレッシャーから自由になる」ことを目指す。

同日夜のアナリスト向けの電話会議で、米ヤフーとの交渉との関連について聞かれたアリババ・ドット・コムの武衛・最高財務責任者(CFO)は「それとは一切関係ない」と述べた。

一方、同社が同日発表した11年12月期決算は売上高が前の年に比べ15%増の64億1689万元、純利益は17%増の17億1267万元。直近の11年10~12月期は売上高が9%増の16億5895万元、純利益は6%減の3億8594万元だった。欧州債務危機のあおりで中国からの輸出が鈍ったうえ、税負担の増加が響いた。

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