中国人民元、05年切り上げ以後の最高値更新

2010/6/21付
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【上海=戸田敬久】上海外国為替市場では21日、中国人民銀行(中央銀行)の人民元相場の弾力化を受け、人民元の対ドルレートが上昇した。午後に入り、一時、1ドル=6.7969元と先週末終値比で0.43%まで値上がりし、2005年7月の人民元相場の切り上げ後の最高値を更新した。

人民銀が午前9時半(日本時間10時半)の取引開始前に発表した取引の基準となる「中間値」は、1ドル=6.8275元と先週末の18日と横ばい。だが、取引開始後、徐々に元高方向に動き、午後に対ドルレートは最高値を更新。中間値からは一日当たり上下0.5%の値幅制限があるが、変動率は0.45%に達した。元切り上げを迫る欧米に対し、「中国政府は元高を容認しているとのアピール」にはなった格好だ。

ただ、中国政府がどこまで元高を許容するのかは見方が分かれている。「1ドル=6.3元~6.5元前後まで上昇する」(上海に拠点を置く外資系銀行)との見方がある一方、20カ国・地域(G20)首脳会議の終了後には元高のアクセルを緩めるとの声もある。人民銀は「需給に基づいて調整する」と発言している。

元高で輸入コストを低減できる内需関連株がけん引し、上海総合指数は先週末比2.9%高で取引を終えた。

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