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トヨタ、米テスラに45億円出資、電気自動車を共同開発

【ニューヨーク=小高航】トヨタ自動車と米電気自動車(EV)ベンチャーのテスラ・モーターズは20日、EVを共同で開発、生産するため資本・業務提携すると発表した。トヨタがテスラに5000万ドル(約45億円)を出資。EVを共同開発した上で、トヨタと米ゼネラル・モーターズ(GM)の旧合弁工場で生産する。トヨタはEVの商用化で先行するテスラと提携し先端環境分野での競争力強化を狙う。

トヨタの豊田章男社長とテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)、カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事が20日夕(日本時間21日朝)、同州のテスラ本社で記者会見した。

トヨタのテスラへの出資比率は2~3%のもよう。両社はEVと関連部品の開発、生産システムなど幅広い分野で業務提携する。共同開発した車は、トヨタとしても販売する見通し。今後、両社で専門チームをつくり具体的な提携内容を詰める。

生産面ではトヨタとGMの旧合弁工場で、4月に生産を終了したNUMMI(ヌーミー、加州)の跡地の一部をテスラが買収。2012年をメドに、テスラが開発を進めるEV「モデルS」の生産を始める。当面は年間2万台程度の生産を見込んでいる。

トヨタは12年に米国でEVを発売する計画を示しているが、米国で今月から生産を本格化する日産自動車などに比べ遅れている。豊田章男社長は会見で「ハイブリッドで先行するトヨタにEVが加わることで、環境先進企業の強みがさらに増す」と強調した。

一方、テスラのマスクCEOは「トヨタは技術革新や品質向上の面で尊敬する企業で、見識を学びたい」と述べた。同社に対しては独ダイムラーも少額出資している。

EVに掲載するリチウムイオン電池を巡っては中韓メーカーも含めた覇権争いが激しくなっている。トヨタは今後、パナソニックと共同生産する電池の搭載をテスラに呼びかける可能性もある。

テスラが跡地でEVを生産する予定のNUMMIは、GMの経営破綻に伴いトヨタとGMの合弁契約が解消、4月に約4000人が解雇された。リコール(回収・無償修理)問題と時期が重なったこともあり、トヨタは工場閉鎖に際し批判の矢面に立たされていた。

シュワルツェネッガー知事は会見で「雇用の創出につながる」と両社の提携を歓迎した。トヨタはテスラとの提携を通じたNUMMIの再活用により、リコール問題で傷ついた企業イメージを修復したい狙いもあるとみられる。

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