米大統領、板門店訪問へ 北朝鮮けん制狙う

2012/3/21付
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【ワシントン=大石格】米政府は20日、オバマ大統領が25日からの韓国訪問時に北朝鮮との軍事境界線に隣接する非武装地帯(DMZ)を訪れると発表した。米国の韓国防衛への断固たる決意を印象付け、挑発的な言動を続ける北朝鮮をけん制する狙いだ。北朝鮮側の反発は必至で、朝鮮半島情勢は一段と緊迫しそうだ。

オバマ氏は25日に韓国入りし、直ちに板門店にあるDMZに向かう。警備に当たる米韓両軍部隊を激励し、その後にソウルで李明博(イ・ミョンバク)大統領と首脳会談に臨む。終了後には共同記者会見を予定しており、米韓の絆の強さを力説する考えだ。

オバマ氏の訪韓は2010年11月以来、3回目。26、27両日の第2回核安全保障サミットで核拡散防止への国際的な連携を確認するのが主目的だ。26日にはロシアのメドベージェフ大統領、中国の胡錦濤国家主席と会談。北朝鮮やイランの核封じ込めへの取り組みなどを協議する。

DMZにはレーガン、クリントン両元大統領とブッシュ前大統領が訪れているが、オバマ氏は初めて。オバマ政権下では10年にクリントン国務長官とゲーツ国防長官(当時)が訪れた。

米国家安全保障会議(NSC)のラッセル・アジア上級部長は20日の記者会見で、DMZは朝鮮半島安定への米韓の「決意と結束」を象徴する場所だと指摘し、今回の訪問の意義を強調した。北朝鮮は2月以来、核安保サミットの韓国開催そのものが北朝鮮への敵対行動であると非難しており、オバマ氏のDMZ訪問には一段と反発するとみられる。

米政府はソウル滞在中にトルコ、カザフスタンとも首脳会談を開くことを明らかにした。日本の野田佳彦首相との会談は現時点では予定されていない。

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