オーストリア、帝国起源の徴兵制維持 国民投票で59.8%賛成

2013/1/21付
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【ウィーン=共同】オーストリアで20日、徴兵制の賛否を問う国民投票が行われ、郵送分を除き開票が終了、内務省によると、賛成が有効票の59.8%に上りオーストリア・ハンガリー二重帝国時代に起源をもつ徴兵制の維持が決まった。反対は40.2%。投票率は49.0%だった。

今年秋の国民議会(下院)選挙をにらみ、ファイマン首相率いる与党、社会民主党はリベラル層を取り込もうと徴兵制に反対、連立相手で保守の国民党は維持を訴えていた。国民投票に法的拘束力はないが、首相は「住民の決定は尊重しなければならない」と述べ、結果に従う意向を示した。

欧州債務危機の中、社民党のダラボシュ国防相は、徴兵制で若者の就職時期が遅れるなどして、2011年に3億ユーロ(約360億円)の損失が発生し経済成長を妨げたと主張。

一方、国民党は職業軍人に代えた場合、これまで20億ユーロだった軍事費が42億ユーロに跳ね上がると反論していた。

地元メディアによると、徴兵制はオーストリア・ハンガリー二重帝国成立直後の1868年末に導入され、第1次大戦後などの中断を経て、現在まで存続。欧州ではスイスやノルウェーなども徴兵制を維持している。

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