2018年7月19日(木)

世界の失業者、12年末に初の2億人超え ILO予測
若年層深刻

2012/1/24付
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 国際労働機関(ILO)は24日発表した2012年版の世界雇用情勢報告で、同年末の世界の失業者数が初めて2億人を突破するとの予測を示した。11年末の実績見込みは1億9720万人で、300万人増えて2億20万人となる。欧州債務危機の影響などで世界経済が失速し、雇用が伸び悩むため。ILOは少なくとも16年までは失業者の増加傾向が続くと見ている。

 世界の失業者数は08年の金融・経済危機の影響で09年に急増。10~11年は小幅に減少したものの、12年から再び増加に転じる見通しだ。ILOはユーロ圏諸国、米国、日本などの政府債務問題を「最も注意すべきリスク」と指摘。「各国・地域の政策は危機を打開するには不十分」との見方を示した。

 特に深刻なのが若年層で、11年末時点の失業者全体の約4割を占める。失業率は12.7%で、全体平均(6.0%)の2倍強の高水準。ILOは今後10年間で計4億人の若年労働者が新たに労働市場に加わると見ており、「失業者の大幅な増加を回避するには雇用創出が不可欠」という。

 25日に開幕する世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でも、若年層の失業問題を重点的に討議する予定。ILOのソマビア事務局長が出席し、各国に雇用対策の強化を呼び掛ける方針だ。

 11年末の失業率を地域別にみると、最も高いのが北アフリカの10.9%で、中東の10.2%がこれに次ぐ。一方、最低が南アジアの3.8%で、東アジアの4.1%が2番目に低い。

(ダボス〈スイス東部〉=藤田剛)

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