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「カダフィ大佐を殺害」国民評議会副議長 リビア内戦終結へ

(更新)

【チュニス=花房良祐】リビアの反カダフィ派を束ねる国民評議会のゴーガ副議長は20日、東部ベンガジで記者会見し、42年にわたり最高指導者だったカダフィ大佐(69)が死亡したと述べた。カダフィ政権はすでに事実上崩壊しているが、中東随一の長期独裁体制は名実ともに幕を下ろす。半年以上に及んだリビアの内戦は終結に向けて大きく前進した。

評議会ナンバー2のジブリル氏は「大佐を殺害した」と述べた。大佐は出身地の中部シルトに潜伏中に反カダフィ派と戦闘になり、拘束後に負傷が原因で死亡したとされるが、北大西洋条約機構(NATO)軍の攻撃で死んだとの情報もある。英BBCなどは大佐の遺体とみられる映像を報じたが、真偽は不明。遺体は西部ミスラタに運ばれたもよう。

カダフィ大佐が死亡したと発表するリビアの国民評議会のゴーガ副議長(20日、リビア・ベンガジ)

カダフィ大佐が死亡したと発表するリビアの国民評議会のゴーガ副議長(20日、リビア・ベンガジ)

シルトでは同日、カダフィ派の残党が最後の抵抗を続けていたが国民評議会側の攻勢で陥落。西部バニワリードや南部セブハも制圧され、同派のリビアにおける掌握地域はほぼなくなった。評議会はリビアの「全土制圧」を宣言した後に暫定政権の樹立や議会選挙の実施など民主化プロセスを実行に移す見込み。

カダフィ大佐の死亡は、イエメンやシリアなど反政府デモで揺れる他のアラブ諸国の指導部の判断にも影響を与えそうだ。反カダフィ派を支援してきた欧州各国は歓迎の声明を発表、国連の潘基文事務総長も「リビアの歴史的転換の日だ」と述べた。

大佐とその一族は逃亡中にテレビなどを通じて支持者に戦闘を続けるように呼びかけていた。中東衛星テレビ局アルジャズィーラなどは20日、大佐の四男ムタシム氏や政権報道官だったイブラヒム氏が拘束されたと相次いで伝えた。

リビアではチュニジアやエジプトの政変に触発され、2月中旬に反カダフィ派が蜂起。大佐は武力弾圧を続けたが、欧米が3月に軍事介入して国民評議会に肩入れ。大佐は徐々に追い詰められていったが、最後までリビアにとどまって戦う姿勢を繰り返し表明していた。

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