2017年11月22日(水)

哨戒艦沈没 合同調査団の調査報告書全文

2010/5/20付
保存
共有
印刷
その他

○民軍合同調査団は国内10の専門機関の専門家25人と軍の専門家22人、国会推薦専門委員3人、米国、豪、英国、スウェーデンなど4カ国の専門家24人が参加し、科学捜査、爆発類型分析、船体構造管理、情報分析など4つの分科に分けて調査活動を実施した。

○今日の発表内容は調査団に参加した国内外の専門家らが科学的、客観的な接近方法を通じた調査活動と検証過程を経て導き出した結果である。

○現在まで海底から引き揚げた船体の変形形態と事故海域から得た証拠物を調査および分析した結果を見ると、哨戒艦「天安」はガスタービン室の左舷の下段部から感応魚雷の強力な水中爆発によって船体が切断され、沈没したと判断される。

○沈没原因を魚雷被撃と判断した理由は、船体損傷の部位を精密計測してみたところ、

(1)衝撃波とバブル効果によって、船体の骨格が艦艇の建造当時と比較して上のほうに大きく変形し、外板は急激に折れ、船体には破断した部分があった。

(2)主甲板はガスタービン室内の装備の整備のための大型開口部の周囲を中心に破断され、左舷側が上のほうに大きく変形し、切断されたガスタービン室の隔壁は大きく毀損し、変形した。

(3)艦首と艦尾の船底が下から上のほうに折れたことも水中爆発があったことを立証する。

○艦艇の内外部の表面を綿密に調査した結果、艦艇が左右に激しく揺れるのを防止する艦安定機に表れた強力な圧力の痕跡、船底部分の水圧およびバブルの痕跡、熱の痕跡がない電線の切断などは水中爆発による強力な衝撃波とバブル効果が艦艇の切断及び沈没の原因だと知らせている。

 生存者とペクリョンド海岸の哨兵の陳述内容を分析した結果、生存者はほとんど同時的な爆発音を1、2回聞き、衝撃で倒れた左舷の兵士の顔に水が飛び散ったという陳述と、ペクリョンド海岸哨兵が2、3秒間、高さ約100メートルの白色の閃光の柱を観測したとの陳述内容などは水中爆発で発生する水の柱の現象と一致した。

○また、遺体検査の結果、破片傷と火傷の痕跡は発見されず、骨折と熱による傷が観察されるなど衝撃波およびバブル効果の現象と一致した。

○韓国地質資源研究院が地震波と空中音波を分析した結果、地震波は4カ所で震度1.5規模で感知され、空中音波は11カ所で1.1秒の間隔で2回感知された。地震波と空中音波は同一の爆発原因で、これは水中爆発による衝撃波とバブル効果の現象と一致した。

○数回に及ぶシミュレーション結果によれば、水深約6~9メートル、ガスタービン室の中央からおおよそ左舷3メートルの位置で総爆発量200~300キログラム規模の爆発があったと判断される。

○ペクリョンド近海の潮流を分析した結果、魚雷を活用した攻撃に制限を受けないと判断した。

○沈没海域で魚雷だと確証できる決定的な証拠物として魚雷の推進動力部であるスクリューを含めた推進モーターと操縦装置などを回収した。

○この証拠物は北朝鮮が海外に輸出する目的で配布した魚雷紹介の資料の設計図に明示された大きさと形態が一致し、推進部の後部の内側にある「1番」というハングル表記は我々が確保している北朝鮮の魚雷の表記方法と一致する。このようなすべての証拠から回収した魚雷の部品が北朝鮮で製造されたことを確認した。

○また、このような結果により、一部で持続的に提起してきた座礁や疲労破壊、衝突、内部爆発とはまったく関連がないことを確認した。

○結論として、沈没海域で回収した決定的な証拠物と船体の変形、関連した人の陳述、遺体の検査結果、地震波及び空中音波の分析結果、水中爆発のシミュレーション結果、ペンリョンド近海の潮流分析結果、収集した魚雷部品の分析結果に対する国内外専門家の意見を総合すると、

(1)天安は魚雷による水中爆発で発生した衝撃波とバブル効果によって切断沈没した。

(2)爆発位置はガスタービン室の中央から左舷3メートル、水深6~9メートル程度、武器体系は北朝鮮で製造した高性能爆薬250キログラム規模の魚雷と確認された。

○5月4日から運用してきた米豪カナダ英など5カ国の多国的連合情報分析タスクフォースによって確認した事実は次の通り。

○北朝鮮軍はロメオ級潜水艦(1800トン級)約20隻とサンオ級潜水艦(300トン級)約40隻、サーモン級(130トン級)を含めた小型潜水艇約10隻など約70隻を保有しており、今回天安が受けた被害と同一規模の衝撃を与えられる総爆発量200~300キログラム規模の直走魚雷、音響および航跡誘導魚雷など多様な性能の魚雷を保有している。

○この事実と事件発生海域の作戦環境などを考慮すると、このような作戦環境の条件で運用する水中武器体系は小型潜水艦艇だと判断される。

○また黄海の北朝鮮海軍基地で運用していた一部の小型潜水艦艇とこれを支援する母船が天安攻撃の2、3日前、黄海の北朝鮮海軍基地を離脱したとあとに天安攻撃2、3日後、基地に戻ったことが確認された。

○さらに、ほかの周辺国の潜水艦艇はすべて自国の母基地またはその周辺で活動していたことが確認された。

○5月15日、爆発地域近隣で漁船が回収した魚雷の部品など、すなわちそれぞれ5つの純回転および逆回転スクリュー、推進モーターと操縦装置は北朝鮮が海外に武器を輸出するためにつくった北朝鮮製武器の紹介冊子に提示されている「CHT―02D」魚雷の設計図面と正確に一致している。この魚雷の後部推進体内部で見つかった「1番」というハングルの表記は我々が確保している別の北朝鮮製魚雷の表記方法とも一致する。ロシア製魚雷や中国製魚雷はそれぞれその国の言語で表記する。

○北朝鮮製「CHT―02D」魚雷は音響航跡などを使い、直径21インチ、重さ1.7トン、爆発装薬250キログラムに達する重魚雷である。

○あらゆる関連事実と秘密資料分析に基づき天安は北朝鮮製魚雷による外部水中爆発の結果、沈没したという結論に到達した。

○また、以上の証拠を総合してみると、この魚雷は北朝鮮の小型潜水艦から発射されたという以外にほかに説明できない。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報