2019年7月17日(水)

胡前主席側近の失脚示唆 汚職巡り新華社論評

2014/6/20付
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【北京=島田学】中国の国営新華社は20日、山西省政治協商会議副主席の令政策氏が「重大な規律違反」などの容疑で共産党から調査されたのを受け、同氏の弟で胡錦濤前国家主席の側近だった令計画・党統一戦線部長も失脚する可能性を示唆する異例の論評記事を伝えた。令計画氏は汚職を疑われ追及されている前党最高指導部の周永康氏とのつながりも指摘され、周氏への追及が強まったとの見方があがる。

論評記事では、2011年に当時の劉志軍鉄道相が汚職で解任される前に、同氏の弟も汚職などの罪に問われたことにわざわざ言及。「腐敗すれば、いくら官職が高くても影響力が強くても劉兄弟のようになる」と指摘し、令政策氏への取り調べが弟の計画氏にも及ぶ可能性をにじませた。

令計画氏は息子を巡るスキャンダルのもみ消しを、当時公安部門のトップだった周氏に依頼したとされる。周氏は元重慶市トップで失脚した薄熙来氏と組んで習近平国家主席の就任阻止をもくろんだとみられ、今では習氏から妻や息子らと共に汚職などの容疑で追及を受ける身だ。

「約6年間の不正行為は総額260億3500万元(約4250億円)にのぼる」。中国審計署(会計検査院に相当)は20日に報告書を発表し、周氏の出身母体である国有石油大手の中国石油天然気集団(CNPC)が2006年11月から13年7月の間に、グループ9社で用地や設備の不正入札などを繰り返していたと指摘。CNPCの組織的不正と周氏の汚職問題との関連をにじませた。

中国ではこれまで党最高指導部経験者の汚職追及は、党の安定を乱すとしてタブーとされてきた。だが習氏は汚職撲滅キャンペーンを自らの求心力維持に利用している。党長老の反発もある中で、習氏が周氏への追及の手をどこまで強めるのかに関心が集まっている。

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