韓国哨戒艦沈没、調査報告書の要旨 - 日本経済新聞
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韓国哨戒艦沈没、調査報告書の要旨

韓国軍と民間専門家による調査報告書の要旨は次の通り。

民軍合同調査団は国内専門家と軍の専門家、米、豪、英、スウェーデンなど専門家が参加し調査活動を実施。科学的、客観的に調査、検証

沈没海域で得た決定的な証拠物と船体の変形、関連する人の話、遺体の検査、地震波および空中音波の分析、水中爆発のシミュレーション、近海の潮流分析、収集した魚雷部品の分析に対する国内外専門家の意見をまとめると、天安号は魚雷による水中爆発で発生した衝撃波とバブル効果によって切断沈没

爆発位置はガスタービン室の中央から左側3メートル、水深6~9メートル程度、武器は北朝鮮で製造した高性能爆薬250キログラム規模の魚雷と確認

北朝鮮軍は1800トン級潜水艦約20隻、300トン級潜水艦約40隻、130トン級を含めた小型潜水艇約10隻など約70隻を保有。天安号が受けた被害と同一規模の衝撃を与えられる総爆発量200、300キロ規模の航跡誘導魚雷など多様な性能の魚雷を保有

海域の作戦環境などを考慮し水中武器は小型潜水艦艇だと判断される。黄海の北朝鮮海軍基地で運用していた一部小型潜水艦艇と、これを支援する母船が天安号攻撃の2、3日前、黄海北朝鮮海軍基地を離脱し、攻撃2、3日後、基地に戻ったことを確認。周辺国の潜水艦艇は自国基地や周辺で活動していたと確認

回収した魚雷の部品、スクリュー、コントロール装置は北朝鮮の武器紹介本に提示されている「CHT-02D」魚雷の設計図面と正確に一致。魚雷の後部推進体内部で見つかった「1番」というハングルの表記は我々が確保している別の北朝鮮製魚雷の表記の仕方と一致。CHT-02Dは直径21インチ、重さ1.7トン、爆発装薬250キロ

あらゆる関連事実と秘密資料分析により天安号は北朝鮮製魚雷による外部水中爆発の結果沈没したとの結論に到達。魚雷は北朝鮮の小型潜水艦から発射されたという以外に説明できない(ソウル=尾島島雄)

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