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NY円、高値更新後ドルに買い戻し 76円台で取引終了

【ニューヨーク=西村博之】円相場が過去最高値を更新し一時1ドル=75円95銭をつけた19日のニューヨーク外国為替市場は、76円台半ばで取引を終えた。最高値更新後には日本政府・日銀が円売り・ドル買いに踏み切るとの警戒感が浮上し円は弱含んだ。ただ、欧米景気の減速や財政悪化への懸念は根強く、円高圧力はなお高い。

円相場は米東部時間午前10時すぎに1ドル=75円台をつけた。ただ、円買いの勢いは強まらず投機筋はすぐに利益確定のための円売り・ドル買いに動き、円相場は76円台半ばまで戻した。その後、相場は76円台で推移。結局、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=76円45~55銭で取引を終えた。

円高の進行は回復途上の日本経済に悪影響を与えかねない。だが米欧の景気減速懸念や財政・金融不安を背景に世界的な株安が進みリスク回避目的の資金が円に流れ込んでいる。米連邦準備理事会(FRB)は異例の金融緩和を長く続ける方針を示しており、日米の金利差縮小という面でも円高圧力は当面続く公算が大きい。

日本政府・日銀は8月上旬、追加金融緩和と円売り介入を一体的に実施し円高抑制に動いた。日本政府はこうした対応も念頭に、為替市場での円売り介入の検討を進めているもよう。ただ、世界的な資金のリスク回避に伴う円高圧力が高まっているだけに「日本政府の単独介入で円高に歯止めをかけるのは難しい」(邦銀ディーラー)との声が多い。

ドル安進展は、米国にとっては輸出競争力の底上げにつながる。米経済の不振や欧州の財政不安などが続いていることもあって、円売り介入で先進国が協調するのは困難な情勢だ。

円相場は1995年に79円台の最高値を付けた後、今年3月の東日本大震災直後に76円25銭まで上昇。日米欧の協調介入でいったんは円安方向に戻したが、欧州での債務問題もあって世界的に投資家の安全志向が強まるなか、再び円に資金が流れ込んでいる。

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