2018年7月21日(土)

エジプト暫定政権、同胞団最高指導者を逮捕

2013/8/20付
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 【カイロ=押野真也】混乱が続くエジプトで、エジプト国営メディアは20日、暫定政権の治安部隊がイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」の最高指導者バディア氏をカイロ郊外のナセルシティーで逮捕したと報じた。軍と暫定政権はカイロなど主要都市でイスラム勢力との衝突が続く上、19日にシナイ半島で治安部隊の25人が殺害された事態を重視。東部シナイ半島の警戒態勢を引き上げる方針を決めたもようだ。

 政権側はカイロなど主要都市でも警戒を強める構え。最高指導者を逮捕された同胞団側には厳しい情勢となる。

 同半島では19日早朝(日本時間同日午後)、治安部隊がパレスチナ自治区のガザ地区との境界ラファでイスラム武装勢力からとみられる襲撃を受け、25人が死亡した。隊員らの遺体は19日夜にカイロに運ばれ、多くの地元メディアが空港から遺体が搬送されるもようを伝えた。

 シナイ半島ではこれまでも治安部隊への襲撃事件が度々起きていたが、一度の攻撃で20人以上の死者が出るのは異例。事態を重く見た政権は、19日午後に暫定政権のマンスール大統領と軍トップのシシ第1副首相兼国防相、イブラヒム内相がカイロの大統領府で会談した。

 詳細な会談内容は伝わっていないが、地元メディアによると、シナイ半島での検問所の増設や兵士の増派など、同半島での警備体制強化が検討されたもようだ。

 エジプト情勢を巡っては、軍のクーデターに反対するムスリム同胞団が軍と暫定政権に反対する抗議デモを継続している。カイロや地中海沿いのアレクサンドリアなど主要都市では午後7時以降の外出が禁じられているが、一部の同胞団支持者はこれを無視して19日夜もデモを実行した。

 軍と暫定政権は同胞団を「テロリスト」と呼び、圧力を強めている。シナイ半島の治安部隊襲撃事件について同胞団は関与を否定しているが、治安当局は同胞団への批判を強めている。治安部隊は17日、国際テロ組織アルカイダ指導者のアイマン・ザワヒリ容疑者の弟で、エジプトのイスラム教組織を率いるムハンマド・ザワヒリ氏を逮捕。同胞団トップのバディア氏逮捕はこれに続くものだ。

 ムハンマド・ザワヒリ氏はムバラク政権下で投獄されていたが、2012年6月に同胞団出身のモルシ氏が大統領に就任すると恩赦が与えられて釈放されるなど、同胞団との深い関係が疑われている。軍と政権側は同胞団の解散も視野に入れ、圧力をさらに強める方針だ。

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