2019年3月20日(水)

アジア成長率、7.9%に上方修正 10年、東南ア回復
アジア開銀見通し 中印は据え置き

2010/7/20付
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【マニラ=遠西俊洋】アジア開発銀行(ADB)は20日、アジア太平洋地域(日本など域内先進国除く)の2010年の実質経済成長率が7.9%になるとの見通しを発表した。シンガポールなど東南アジア諸国連合(ASEAN)の輸出が伸び、4月時点の前回見通しを0.4ポイント上方修正した。地域経済のけん引役である中国とインドの成長率は据え置いた。

国・地域別では、ASEAN10カ国について6.7%と同1.6ポイント上方修正。電子機器や医薬品の輸出が増えるシンガポールは12.5%と伸び幅が前回の倍近くになった。同じく輸出主導型のマレーシアやタイも回復の勢いを増す。

中国の成長率は上半期(1~6月期)に、前年同期比11.1%増とADBの見通しを上回っているが、4月に導入した住宅ローン規制による不動産開発投資の減速などを考慮し通年見通しを変えなかった。インドも1~3月期に8.6%と高い伸びを示したが、前回と同じ見通しとなった。要因には言及していないが、5月の鉱工業生産の伸びがやや鈍るなど下振れリスクにも配慮したとみられる。

中央アジアは4.8%、太平洋島しょ国は3.8%とそれぞれ0.1ポイント上方修正した。全体、各国・地域とも、11年の見通しの修正は次回発表(9月)以降に持ち越した。

輸出先としてアジア地域の成長に影響を及ぼす先進国の10年の成長率については、日本を2.8%、米国を3.0%と前回見通しに比べそれぞれ1.5ポイント、0.6ポイント上方修正した。欧州(ユーロ圏)については0.8%と同0.3ポイント下方修正。欧州の財政危機の影響は、中国、ASEANでは限定的にとどまるとしている。

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