2018年11月18日(日)

ケネディ次期大使「日米同盟は平和・安定の礎」
米公聴会で所信表明

2013/9/20 0:44
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19日、米上院外交委員会の公聴会に出席し、笑顔を見せるキャロライン・ケネディ次期駐日大使=共同

19日、米上院外交委員会の公聴会に出席し、笑顔を見せるキャロライン・ケネディ次期駐日大使=共同

【ワシントン=中山真】オバマ米大統領が次期駐日大使に指名したキャロライン・ケネディ氏(55)は19日、上院外交委員会の公聴会に出席し、所信を表明した。「日本はかけがえのないパートナー」と強調し、自らの教育分野での経験を生かして若者を中心とした日米の人材交流に力を入れる意向を示した。上院での承認を経て、10月中にも日本に赴任する見通しだ。

ケネディ氏は公聴会の冒頭発言で「日米両国は政治経済、文化、戦略面の絆によって深く結びついており、その協力関係は地球規模に及んでいる」と強調した。

さらに「日本は地域の民主主義と経済発展を推進しただけでなく、地球規模での人道支援と平和維持にとってかけがえのないパートナー。日本との同盟は平和と安定の礎(cornerstone)だ」と語り、日米関係強化に取り組むと力説した。

個別の政策分野では、沖縄県・尖閣諸島を巡る日中関係の緊張に関し「米国は平和的な解決と対話を促すことに利益と義務がある」との立場を表明。安倍政権が進めている集団的自衛権行使のための憲法解釈の見直し論議は「注意深く見ていく」と語った。米国の対日輸出促進や環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の進展へ米企業と協力するとも語った。

「TPP交渉の進展へ米企業と協力」。キャロライン・ケネディ次期駐日大使が所信表明(19日)

「TPP交渉の進展へ米企業と協力」。キャロライン・ケネディ次期駐日大使が所信表明(19日)

大使就任後の具体的な取り組みでは、ニューヨークの公立学校支援などに取り組んできた実績に触れ、官民協力を進めながら若者を中心とした人材交流事業を強化すると表明。学生や学者、民間人同士の交流を増やすことで「将来の世代も歴史の理解を共有し、両国間の絆をさらに強めていくことになる」と訴えた。

ケネディ氏は今年が死後50年にあたる父のケネディ元大統領が生前に現職大統領として初の日本への公式訪問を願っていたと説明。「父の遺志をささやかな形で受け継ぎ、日米を結ぶ強固なきずなを代表したい」と述べ、名門「ケネディ家」出身の自負ものぞかせた。公聴会は約1時間半に及んだ。

弁護士出身のケネディ氏はこれまで政治や外交・安全保障分野での経験はなく、日本との接点も少ない。北朝鮮情勢や中国の台頭などの課題への手腕は未知数だが、国務省はすでに日本部内にケネディ氏専用の個室を設け、集中的なレクチャーを実施。大使赴任後も日米関係に詳しい補佐官を派遣するなど、手厚いサポート態勢を敷くとしている。

 キャロライン・ケネディ氏 1957年、当時米上院議員だった故・ケネディ元大統領の娘としてニューヨークで生まれる。ハーバード大、コロンビア大法科大学院卒業。弁護士、ケネディ大統領記念図書館財団理事長、アメリカン・バレエ・シアターの名誉会長などを務める。2008年、12年の大統領選でオバマ氏を支援。08年に国務長官に指名されたクリントン上院議員(当時)の後継に意欲を示したが、その後辞退した。詩に造詣が深く、多くの著書がある。デザイン会社社長の夫との間に1男2女。

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