「福島原発事故、回避できた可能性」 米欧ロ専門家

2011/4/19付
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【ジュネーブ=藤田剛】原子力発電所の安全対策に詳しい米国や欧州、ロシアなどの専門家16人は福島第1原発の事故に関する共同声明をまとめ、国際原子力機関(IAEA)に提出した。声明は「事前に分析して必要な改善策を実施していれば事故を完全に回避できた可能性がある」と批判。事故の再発を防ぐため、拘束力のある国際安全基準の策定や、各国の原発を強制的に検査する国際機関の創設を訴えた。

共同声明は19日に日本原子力産業協会が公表した。

声明は「確率の低い事象が同時発生することへの考慮が十分ではなかった」と指摘。「人間は現状に安住しがちで、それが原子力の安全体制をむしばむ」と警告し、「安全性を絶えず確実に改善していく必要がある」と訴えた。

専門家の多くはIAEAの下で原発の安全対策を討議する国際原子力安全諮問グループ(INSAG)の元メンバーで、現副委員長のユッカ・ラークソネン氏(フィンランド放射線・原子力安全庁長官)もいる。IAEAは各国の原発の安全性を検査する権限を持っていない。IAEAは声明について「コメントできない」としている。

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