2019年8月19日(月)

タイ治安部隊、強制排除を開始 デモ隊と銃撃戦、1人死亡か

2010/5/19付
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【バンコク=高橋徹】タイ政府の治安部隊は19日早朝、首都バンコク中心部を占拠する反政府デモ隊の強制排除に着手した。タクシン元首相支持派団体「反独裁民主統一戦線」(UDD)率いるデモ隊が占拠する最大の商業地区、ラチャプラソン交差点などの奪還を目指すが、重武装した一部のデモ隊との間で激しい衝突が起きており、少なくとも1人が死亡したもよう。2カ月間続いた首都の混乱は重大局面を迎えた。

国軍兵士や警察官で構成する治安部隊は午前6時(日本時間同8時)前、夜明けを待って強制排除を開始。治安当局筋によると1万5000人の部隊を投入している。

政府は13日夕からデモ隊の占拠地域を装甲車で封鎖。治安部隊は封鎖エリア南端のビジネス街、シーロム地区側から突入した。同地区には装甲車4台や放水車を配備。近接するルンピニ公園周辺で激しい銃撃戦や爆発が起きている。作戦開始から2時間後には同公園にデモ隊が設置していたバリケードの撤去にも乗り出し、周辺を制圧した。

封鎖エリア東側でも双方の衝突が続いた。デモ隊は北側の政府関連施設に放火。ルンピニ公園では大量の古タイヤに火を放ち、市内の空は一時、一面が黒煙に覆われた。地元メディアによると強制排除に伴う衝突で午前9時半までに死者1人、負傷者4人が出ている。

政府は13日からの封鎖作戦でデモ隊占拠地への電力・水供給や、新たな参加者の合流を遮断。デモ隊を孤立させ自主解散を迫ると同時に、17日午後3時までに女性や子供、高齢者に退去するよう呼び掛け、強制排除に向けた準備を進めていた。

ただ占拠地域にはなお3000~5000人の参加者が残るとみられる。封鎖の開始以降、周辺地域での衝突で、すでに死者400人近い死傷者が出るなど、デモ隊側の抵抗も激しい。治安部隊は一般の集会参加者を退避させつつ、武装デモ隊を鎮圧するという難しい作戦行動を迫られる。

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