米ヤフー、全データ暗号化 政府の情報収集で対策
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2013/11/19付
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【シリコンバレー=兼松雄一郎】米ヤフーは18日、自社のデータセンターで管理する世界の全データを高度に暗号化し、安全性を高めると発表した。米政府による個人情報収集問題で、米IT(情報技術)大手の情報保護の脆弱さが指摘されている。ヤフーは新たな対策で安全性を訴え、顧客離れを防ぐ狙いだ。

マリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)は18日、ブログで「ヤフーはいかなる政府にも我々のデータへの接続を認めたことはない」と改めて訴えた。同社は利用者の情報漏洩への不安を抑えるために踏み込んだ対策が必要と判断した。

グーグルは今夏にデータセンターを経由するデータの暗号化を進める方針を表明した。対策が遅れていたヤフーもようやく改善に乗り出した。

ヤフーはまず来年1月8日までにメールサービスの暗号化を強化する。メール運営の提携先と協力して作業を進める。メイヤーCEOはさらに情報の暗号化をすべての製品に拡大する方針も表明した。インターネット経由のやり取りの安全基準を引き上げる。

米国家安全保障局(NSA)はヤフーやグーグルのデータセンターをつなぐ通信会社の光ファイバーケーブル回線間の通信網に侵入。電子メールの内容や送受信者などを含む個人情報を大量に複製、分析しているとされた。存在が指摘される米政府の通信回線からの傍受を含む監視プログラムは「マスキュラー」というコード名で呼ばれる。

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