2019年6月27日(木)

中国の人権活動家、米に亡命申請へ 当局の拷問証言

2012/1/19付
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【ワシントン=共同】先週訪米した中国の著名人権活動家で作家の余傑氏(38)が18日、ワシントンで記者会見し、中国公安当局に拘束され拷問を受けた状況を詳細に語り、今後米国に長期間滞在するため亡命申請する考えを明らかにした。ポズナー米国務次官補(民主主義・人権・労働担当)と同日面会、全面的な支援を約束されたという。

余氏は、中国の人権問題に対する欧米諸国の関心が経済危機などを背景に薄れていると指摘し「世界中から中国の人権問題に関心と支援が集まることが最大の希望だ」と訴えた。

余氏は中国で服役中の民主活動家、劉暁波氏を支援していたが、劉氏へのノーベル平和賞授賞式前日の2010年12月9日、複数の公安当局者らによって自宅から突然連行された。

秘密施設に到着すると、当局者らは余氏を全裸にした上で殴る蹴るの暴行を加え「外国人が劉暁波にノーベル賞を与えて中国共産党と政府を辱めようとしているので、おまえを殴り殺して報復する」と脅迫。

さらに「この手で共産党を攻撃する文章を書いたから、一本ずつ折ってやる」と指を一本一本手のひらと反対方向に力ずくで曲げたほか、「命令があれば30分でおまえを生き埋めにする。世界中の誰にも分からない」などと脅し続けたという。

余氏は(1)外国人記者に会わない(2)中国共産党政治局常務委員9人の批判をしない―などの誓約書を書かされ同月13日に釈放された。しかしその後も24時間自宅に監視がつくなど自由を制限され、「つらい決断だった」が出国を決めたと語った。

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