2019年1月23日(水)

エジプト死者850人超 「拘束の36人死亡」の報道も

2013/8/19付
保存
共有
印刷
その他

【カイロ=久門武史】エジプトでモルシ前大統領を支持するイスラム勢力が暫定政権への抗議活動を続行し、衝突による犠牲者が拡大している。同国内務省は18日、拘束したイスラム組織ムスリム同胞団の関係者が逃走を企てたため、催涙ガスで鎮圧したと発表。地元メディアは36人が死亡したと報じた。ロイター通信によると、治安部隊がデモの強制排除に乗り出した14日以降の死者は暫定政権側の発表で計850人を上回った。

同胞団支持派は18日、首都カイロ市内で予定していたデモの中止を表明したが、一部はデモを決行した。17日には同胞団支持派が立てこもる同市中心部のモスク(礼拝所)を治安部隊が銃撃戦の末に制圧。中東通信は各地の衝突で17日だけで79人が死亡したと伝えた。

シシ国防相は18日の演説で「破壊行為には沈黙しない」と警告。暴力的な抗議行動に厳しく対処する姿勢を改めて強調した。暫定政権は同日、緊急閣議を開いて同胞団への対応などを協議したが具体的な方針はまとまらなかったもようだ。

混迷が続くなか、暫定政権の副大統領を辞任したエルバラダイ国際原子力機関(IAEA)前事務局長は18日、エジプトを出国。自宅のあるウィーンに到着した。

軍が主導する暫定政権は依然として騒乱を収拾できず、犠牲者の拡大に国際社会の批判が高まるのは必至の情勢だ。欧米でエジプトへの援助凍結論が勢いを増す可能性がある。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報