薄氏元側近の公判が結審 死刑回避の見方
【成都=多部田俊輔】元重慶市トップ、薄熙来氏の元側近、王立軍・重慶市元副市長兼公安局長の公判が18日、四川省成都市中級人民法院(地裁)で結審した。薄氏妻の殺人を知りながら私情で刑事訴追を怠った罪について、その後の捜査で協力したことなどから検察側は刑を軽減してもよいと指摘。王被告は起訴内容を認めており、当初想定の無期懲役や執行猶予付き死刑よりも軽い有期の懲役刑が下る可能性が出てきた。
同法院の発表によると、国家を裏切って米国に逃げようとした罪と盗聴などの違法行為を行った職権乱用罪の公判は国家機密にかかわるため17日に非公開で実施。私情で法をねじ曲げた罪と収賄罪は18日に国有メディアに公開して行った。薄氏の関与への言及はなかった。判決は来週にも出る見通し。
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