仏社会党が単独過半数 オランド大統領に追い風
国民議会選

2012/6/18付
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【パリ=竹内康雄】フランスで17日、国民議会(下院)選挙の第2回投票があり、即日開票の結果オランド大統領が所属する社会党が単独過半数を獲得した。5月の大統領選に続き左派が躍進。オランド氏は政治基盤を固め、政策を安定して進められる環境を確保する形となり、今後まず欧州債務危機や国内の雇用改善などに取り組む。

国民議会は定数577で選挙は同数の小選挙区で争った。議員の任期は5年。仏内務省によると社会党は314議席を獲得し、過半数(289)を上回った。社会党と連立政権を組む欧州エコロジー・緑の党は17議席。改選前に与党だった右派の国民運動連合(UMP)は304から194に大きく議席を減らした。

エロー首相(社会党)は投票締め切り後にテレビ番組に出演し、大統領選と同様、左派が勝利した議会選の結果を「仏国民は一貫性のある選択をした」と評価。「我々がやるべき仕事は非常に多い」と気を引き締めた。

事前予測では、社会党と緑の党、最左派・左派戦線などをあわせた左派勢力全体として過半数を占めると見られていた。だが有権者は社会党に安定多数を与え、オランド氏に当面の危機対応を全面的に委ねた。オランド氏は他党に配慮することなく政策を進められる地歩を確立できたといえる。

今後オランド氏がまず取り組むのが、経済成長と財政赤字削減の両立を目指す欧州危機への対応のほか、国内で高止まりする失業対策だ。欧州連合(EU)の財政規律を強化する新条約の見直しや、ユーロ共同債実現のほか、内政面でも教育分野での6万人雇用といった失業対策を進める構えだ。

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