英中銀総裁、不正操作「最近まで知らず」 LIBOR巡り証言

2012/7/17付
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【ロンドン=上杉素直】国際的な基準金利であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作問題で英議会は17日、前日に続く公聴会を開きキング英中央銀行総裁らから聴取した。総裁は英大手銀行バークレイズによる不正操作の存在を「最近まで知らなかった」と語り、責任を否定した。一方、英金融サービス機構(FSA)は7行を調査中と明かし、他の欧米大手行の疑惑が強まった。

キング総裁は17日、「英FSAの調査が公表された2週間ほど前まで、LIBORに関する不正行為は知らなかった」と主張した。不正行為について「ニューヨーク連銀からの問題提起は一切なかった」とも述べた。ニューヨーク連銀は13日公表した資料で、2008年4月にバークレイズ行員から金利操作を告白されたと明らかにした。

バークレイズ以外の大手行への広がりも焦点。英FSAで金融犯罪などを担当するトレイシー・マクダーマット氏は16日の議会公聴会で「7行を調査中」と明らかにした。特定の銀行名には触れていないが、7行には英銀以外も含まれる。米欧当局とも連携しながら、行内でやり取りされたメールなどの証拠を押収しているもようだ。

英FSAや米当局は6月末、バークレイズが05~09年にたびたびLIBORを恣意的に動かそうとしたと指摘。2億9000万ポンド(約360億円)の課徴金を徴収した。ただ、同行単独でLIBORを長年操作するのは難しく、他行の関与が疑われている。

英国ではロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)やロイズ・バンキング・グループの関与の疑いが報じられている。独ドイツ銀行はドイツの連邦金融監督庁の特別調査を受けている。スイスのUBSは昨夏、当局の調査に協力していると発表した。米国のシティグループやJPモルガン・チェースも捜査対象だと伝わる。

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