2019年5月27日(月)

米4大銀、そろって減収 1~3月、住宅ローン不振響く

2014/4/18付
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【ニューヨーク=佐藤大和】米四大銀行グループの2014年1~3月期決算が前年同期に比べてそろって減収となった。寒波で米景気の勢いが鈍り、主力の住宅ローン部門が不振だった。量的緩和策の縮小が始まり市場関連収益も落ち込んだ。利益面ではウェルズ・ファーゴが過去最高益を更新した半面、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は赤字に転落した。

17日に発表したゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの投資銀行2社の1~3月期決算も明暗が割れた。モルガンが安定感のある富裕層を対象とした資産管理業務を伸ばして増収増益となる半面、ゴールドマンは厳しい市場環境を反映して減収減益だった。

米銀最大手のJPモルガン・チェースの純利益は52億7400万ドル(約5380億円)と前年同期比で19%減った。米東部や中西部を襲った記録的な寒波で、個人消費や住宅探しが阻害され、住宅ローンやカードローンなどの小口金融部門の減益率が25%と想定より厳しかった。

量的緩和策の縮小で、債券相場の先行きに不透明感が強まり、昨年まで右肩上がりで上昇してきた米株式相場も失速。債券関連収益は21%、株式関連収益は3%それぞれ減少した。

ただ、ダイモン最高経営責任者(CEO)は「『住宅』と『金融市場』で厳しい逆風にさらされたが、それでも今年は良いスタートを切れた」と強気だ。春以降、米景気が再び加速することが期待できるうえ、08年のリーマン危機前の不正取引をめぐる金融当局などへの罰金や補償金の支払いが山を越えた。同社の昨年1年間の支払額は200億ドル規模に達した。

JPモルガンに遅れて「負の遺産」の処理に追われているのがバンカメだ。1~3月期にかつての住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売に関連する訴訟関連費用を60億ドル計上し、2億7600万ドル(280億円)の赤字に転落した。

バンカメはリーマン危機直前に、サブプライムローン最大手のカントリーワイド・ファイナンシャルを買収したが、結果的に同社は不正と損失のかたまりだった。

逆に危機下の買収に成功し、銀行の株式時価総額で世界首位に浮上したのがウェルズ・ファーゴ。08年秋にシティグループとの争奪戦の末、大手銀ワコビアを傘下に収めた。米国内に事業が集中するウェルズは徹底したコスト管理で投資家の評価を集める。1~3月期も主力の住宅ローン事業は落ち込んだが最高益の更新を続けた。

シティは与信費用の減少が寄与し4%の増益を確保した。同社は米四大銀で最も海外事業の割合が高い。にもかかわらず2月に中核市場のメキシコで不正融資が発覚して過去の決算を修正するなど海外コンプライアンスに課題を残した。

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