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成田発の貨物便、中国で荷下ろしできず 放射線検出で

【大連=進藤英樹】全日本空輸の16日の成田空港発、中国・大連(遼寧省)着の航空貨物便について「放射線が基準値を超えている」ことを理由に荷下ろしを許されず、引き返したことが17日、明らかになった。福島第1原子力発電所の事故を受けた大連空港側の対応とみられるが、基準の対象物などに関する明確な説明はなかったという。

全日空大連支店によると、東日本巨大地震の発生後、大連着の航空貨物便の荷下ろしが放射線量を理由に差し止められたのは初めて。関係者によると、大連空港の検疫担当は全日空の貨物便について「基準値の0.4マイクロシーベルトを超える0.75マイクロシーベルトの放射線量を計測した」として、全貨物の荷下ろしを許可しなかった。ただ基準値を超えた対象物については搭載した貨物か機体自体なのかなど詳細は明らかにされなかったという。

在瀋陽日本総領事館は16日、遼寧省政府に貨物の放射線量の基準について説明を求めた。同領事館によれば、中国の「放射性物質安全運輸規定」では放射線量の最も低い基準は「0~5マイクロシーベルト」となっており、今回の適用基準はそれを下回るものだとしている。

基準が明確にならないまま日本発の貨物が中国で差し止められる事態が広がれば、重大な経済的損失が発生することになる。

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