2019年6月25日(火)

圧力鍋で小型爆弾、殺傷能力高く ボストン爆破テロ
犯人像、有力な手掛かりなく

2013/4/17付
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【ニューヨーク=原真子】米東部マサチューセッツ州ボストンで開催されたボストン・マラソンのゴール付近で起きた連続爆破テロ事件で、圧力鍋に金属やクギなどの破片を詰めて作られた殺傷能力の高い小型爆弾が犯行に使われたことが16日分かった。米連邦捜査局(FBI)などは1000人を動員して全容解明を急いでいるが、犯人像につながる有力な手掛かりは見つかっていない。

FBIが16日午後に記者会見し、圧力鍋の残骸やバッグの切れ端を発見したと明かした。圧力鍋が入った黒いナイロン製のバッグが地面に置かれたとみている。爆発物には金属の玉も入っていた。爆発時に飛び散らせて殺傷能力を高める狙いがあったとみられている。

FBIは2000件以上の映像や写真などを分析しているが、米国内外のテロ組織か、個人による犯行かまだ判明していない。当局がボストン郊外の住宅を捜索したとの情報もあったが、容疑者の特定には至っていないもよう。犯行声明が出ていないうえ、犯行に使われた爆弾が国際テロ組織が使う大型なものではなく、身近な材料で作られていたことも捜査を難しくしている。

ボストンの警察当局は、爆発が起きた15日午後2時50分前に2度、不審物がないか点検したが、爆発物は発見されなかったという。

今回の爆破事件の負傷者は170人を超えた。すでに50人以上が退院したという。

市民ランナーが撮った爆発の瞬間。米FBI「圧力鍋使用の可能性」(16日)

市民ランナーが撮った爆発の瞬間。米FBI「圧力鍋使用の可能性」(16日)

オバマ米大統領は16日、ホワイトハウスで「残忍で卑劣な行為であり、爆弾を使って罪のない市民を標的にしたテロ行為だ」とする声明を読み上げた。「テロ組織によって計画的に実施されたものなのか、悪意のある個人によるものなのか、まだ分からない」と説明し、全容解明に全力を挙げる考えを示した。

15日夕の声明ではテロ行為との判断は示していなかった。オバマ大統領はFBIが捜査を進めているとしたうえで「必ず事件を解明し、正義の裁きを受けさせる」とした。18日にはボストンの追悼礼拝に出席することも表明した。

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