2019年2月22日(金)

エジプト衝突続く 16日夜も死者、130人超
暫定政権、強硬崩さず

2013/8/17付
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【カイロ=押野真也】エジプト軍のクーデターで解任されたモルシ前大統領を支持するイスラム勢力と治安部隊との衝突は、16日夜(日本時間17日未明)も続いた。中東の衛星テレビなどによると、エジプト全土で130人以上が死亡したもよう。イスラム勢力側は今後も抗議活動を続けると宣言、暫定政権側も強硬姿勢を崩しておらず、衝突は17日以降も起きる可能性が高い。

エジプトのイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」は、14日のデモの強制排除とその後の衝突で計700人近い死者が出たことに抗議し、16日正午過ぎからデモを実施した。カイロなど主要都市は夜間外出禁止令の発令により午後7時以降の外出を禁じているが、デモ参加者はこれを無視して抗議を続けた。

同胞団支持者らは、カイロ中心部に近いラムセス駅前の広場で数千人規模のデモを実施。治安部隊との間で銃撃戦となり、同広場だけで90人以上が死亡したもよう。デモ参加者は、軍のものとみられるヘリコプターからも銃撃を受けたと話す。

同胞団支持者の一部も自動小銃や拳銃などで武装していることが確認されている。同胞団は武器使用を否定。治安部隊もデモ隊への「過度の武器使用」との批判を否定した。エジプト軍はデモ隊の銃器不法所持などを証明するため、デモ時の映像を持つ国民に映像を提出するよう呼び掛けた。

政府は同胞団側の不法行為の証拠となる映像などを提示し、デモ制圧への理解を求める意図がありそうだ。政府は17日に外国の報道機関向けに記者会見を開く予定で、一連の対応を正当化するとみられる。

米欧諸国など国際社会がエジプト軍・暫定政権への批判を強めていることが背景にある。エジプト大統領府は16日、こうした批判に「テロリストを勇気づけるだけだ」と不快感を表明した。

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