2019年1月24日(木)

米海兵隊、豪州に2500人駐留へ 中国けん制
オバマ大統領が発表

2011/11/16付
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【キャンベラ=中山真】オーストラリアを初訪問したオバマ米大統領は16日、東南アジアへの玄関口である豪州北部への米海兵隊駐留計画を発表した。2012年半ばから200~250人の隊員がダーウィンなどに半年交代で駐留、豪州軍と共同訓練や演習を行う。駐留規模は最終的に2500人に増やす。東シナ海や南シナ海などでの海上交通路(シーレーン)確保をにらんだ米軍配備を進め、中国に対抗する狙いがある。

米海兵隊の海外駐留は現在は日本に集中している。ギラード豪首相との会談後の共同記者会見で安保強化策を発表した。海兵隊の駐留に加え、豪州北部の豪空軍基地を活用して両国空軍が共同訓練なども頻繁に実施する。

オバマ氏は共同記者会見で「今回の訪問で米国がアジア太平洋地域への関与を強めていくことを明確にした」と強調。そのうえで「2国間の同盟関係だけでなく、この地域全体の安全保障の枠組みを21世紀にふさわしいものにしていかなければならない」と訴えた。

豪州は米国が東アジア有事として想定していた台湾海峡や朝鮮半島などから距離があり、これまで米軍拠点としての重要度は低かった。だが、中国の海洋進出を背景に同国から比較的距離があって直接の攻撃を受けにくい一方で、太平洋や南シナ海、インド洋などへのアクセスが容易な同国の戦略的な位置付けが高まった。

アジア太平洋での米軍拠点は日本や韓国が中心で、中国の弾道ミサイルの飛距離の向上などによる脆弱性が指摘されてきた。豪州への米軍の本格展開はこうした脆弱性をカバーするとともに、アジア太平洋への安定的なプレゼンス確保に向けた足がかりとなる。

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