2019年6月18日(火)

中国、大気汚染で国際会議延期 北京は今年最悪水準

2014/1/16付
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中国北部は16日、大気汚染によるスモッグに覆われ、飛行機の遅延など経済活動に影響が出た。遼寧省大連市で計画されていた日中韓の国際会議は一部の出席者が現地入りできず延期となった。首都・北京のスモッグは今年に入って最悪レベルで、微粒子状物質「PM2.5」は一時1立方メートル当たり600マイクログラムを超えた。

北京では15日夜から16日朝にかけ、風がなかったこともあって大気汚染が悪化。石炭供給地の河北省や山東省もPM2.5の値が急上昇した。北京の米国大使館内のPM2.5計測器は同日未明、671マイクログラムまで上昇。世界保健機関(WHO)の環境基準値(1日25マイクログラム)の26倍となった。河北省●台(●は刑のりっとうがおおざと、けいだい)市では一時780マイクログラムを記録した。

「韓国の代表団が到着できない」。経団連など日中韓3カ国の経済団体が経済協力を話し合う「日中韓ビジネス交流会」の事務局は16日、終日対応に追われた。会場となる大連のPM2.5は250マイクログラム超で、市内全域がオレンジがかったスモッグに包まれた。日本代表団の乗った飛行機はかろうじて大連空港に着いたが、韓国からの便は上空で引き返し、仁川空港に戻った。韓国代表団は結局、5時間遅れで大連入りし、交流会は17日に延期された。

北京の日本大使館は16日、在留邦人を対象にPM2.5に関する説明会開いた。兵庫医科大学の島正之主任教授が「肺など呼吸器や循環器に影響が出ることが確認されている」と説明した。

約150人の出席者からは「どのような健康診断を、どの程度の頻度で受ければいいのか」などの質問が出た。大使館は2013年、PM2.5に関する説明会を4回開いたが、冬の本格化に合わせ再び開いた。

中国では1月末から春節(旧正月)入りし、大型連休をふるさとで過ごすため多くの人が飛行機、鉄道、車で帰省する。大規模な交通渋滞に加え、日本の大みそかに相当する1月30日の夜の爆竹や花火も、大気汚染の悪化につながりそうだ。(大連=森安健)

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