「独裁者のジレンマ」 米国務長官、ネット規制国に警告
クリントン米国務長官は15日、ワシントン市内でインターネット上の自由について演説し、中国などのネット規制国はやがて身動きの取れない「独裁者のジレンマ」に陥ると警告した。特に中国のネット検閲に関して「中短期的には規制が可能でも、長期的には国の成長と発展を締め付ける『縄』になる」と指摘。ネット上の人権を侵害する国は「間違った道を進んでいる」と批判した。
クリントン長官は中国とイランのネット検閲などを挙げて「ネットの自由に障壁を構築してきた政府は、最終的に身動きが取れなくなる」と言明。そのうえで「彼らは独裁者のジレンマに直面することになる。『障壁』を崩すか、維持する費用を支払うか、選択せねばならなくなる」と述べた。(ワシントン=弟子丸幸子)