2018年8月16日(木)

BRICS開銀、上海に インドから初代総裁

2014/7/16付
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 【フォルタレザ=石川陽平】新興5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)がつくるBRICSは15日、ブラジル北東部フォルタレザで首脳会議を開き、「新開発銀行」(BRICS開発銀行)の創設で正式に合意した。焦点だった本部の場所は中国・上海に決まり、初代総裁はインドから選ぶ。新興国の独自の開発銀行の創設で、米欧が主導する国際金融体制に対抗する。

 BRICS開発銀行の資本金は当初500億ドル(約5兆円)で、5カ国が均等に出資する。7年間で1000億ドルに増やす。アジアやアフリカ、中南米の途上国のインフラ事業に融資する。地域の案件を発掘するため、まず南アフリカに「アフリカ地域センター」を設ける。

 首脳会議の議長を務めたブラジルのルセフ大統領は15日、BRICS開発銀行について「世界経済の安定に貢献する」と意義を強調した。開発銀行の設立が提案された2012年以降、本部の設置場所や資本金を巡る中印などの激しい主導権争いが続き、最終的な合意が遅れていた。

 共同で外貨準備を積み立てる基金の発足でも正式に合意した。総額は1000億ドルで、金融危機で流動性資金が不足した際などに外貨を融通しあう。国別の拠出額は公表されていないが、中国が410億ドル、南アフリカが50億ドル、残り3カ国はそれぞれ180億ドルを出すと報じられた。

 首脳会談で採択した「フォルタレザ宣言」では、国際通貨基金(IMF)への出資で新興国による比率を引き上げ、米欧分を引き下げる改革を急ぐように求める項目も盛り込んだ。BRICSがめざす新興国の意見をより反映した国際金融体制の構築への一歩といえる。

 また、政府と親ロ派の戦闘が続くウクライナ情勢に懸念を表明し、関係者に「包括的な対話」を求めた。

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