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米債務上限上げ 上院、暫定案ほぼ合意 下院共和は集約難航

【ワシントン=中山真】米上院の民主、共和両党幹部は15日、事実上の期限を17日に迎える米連邦債務の上限引き上げ問題を巡る調整を続けた。米主要メディアによると、双方は来年2月まで国債発行を認める暫定措置でほぼ合意に達し、調整は最終局面に入った。一方、下院の野党共和党では医療保険改革法(オバマケア)の修正を求める強硬論がなお根強く、意見集約は難航している。上下両院ともに期限内に法案を可決できるかどうかは予断を許さない。

上院の暫定案は、2月まで国債発行を認めると同時に、閉鎖している政府機関を再開するため1月半ばまでの暫定予算を編成するというもの。米メディアによると、すでに民主党のリード、共和党のマコネル両院内総務は大筋で合意し、法案の取りまとめを進めた。

これに先立ち、下院共和党のベイナー議長は15日、共和党の意見をより反映した下院の独自案を採決する方針を表明。上院で協議していた暫定措置に、オバマケアの一部修正を加えた案の調整を始めた。下院案を先行して可決し、上院に修正を迫るシナリオを念頭に置いたものとみられる。

しかし、下院の独自案には共和党内の強硬派だけでなく、ホワイトハウスや民主党からも反対論が噴出した。ベイナー氏は強硬派の合意を取り付けるため、政府機関の閉鎖を解除する期間を上院案より短くするなど修正を加えたが、意見集約は難航。15日中を目指した下院の法案採決は過半数の賛成を得るメドが立たず、土壇場で延期した。

上院の与野党幹部は、下院の動向を見極めようと一時協議を中断していたが、下院の採決断念を受けて15日夜に調整を再開した。

米議会で法案が成立するためには、上下両院が同じ法案をそれぞれ可決する必要がある。上院は民主党、下院は共和党が多数派を握る「ねじれ状態」のため、上院が合意案を可決しても下院で否決される可能性がある。

下院共和党内は、強硬派の反対が依然根強い。特に、草の根保守運動「ティーパーティー(茶会)」は、オバマケアの見直しが担保されない限り、あらゆる法案に反対するよう呼びかけている。

下院で民主党と合わせて過半数を確保するには、共和党から20人前後の賛成が必要となる。このため、下院民主党は共和党穏健派の取り込みに全力を挙げる方針だ。

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