ブラジル高速鉄道、完成19年に先送り 陸運長官
【サンパウロ=檀上誠】ブラジルのフィゲイレド陸運庁長官は15日、サンパウロ市内で参加したイベントで、建設を計画しているリオデジャネイロ―サンパウロ近郊間の高速鉄道の完成が2019年になるとの見方を示した。同国のエスタド通信が伝えた。
昨年公表された事業計画では、17年の完成予定となっていた。ただ今年7月に実施した入札が不成立に終わったために、施設部分と鉄道運行を分離する「上下分離方式」を導入するなど事業計画の見直しを進めている。陸運庁では10月から公聴会を実施して事業内容を詰め、再度入札を実施する方針。
ブラジル高速鉄道計画には三井物産など日本連合が参加を模索。韓国やフランス勢も応札を検討している。当初、14年のサッカー・ワールドカップ開催時の完成を目指していたが、計画の大幅な遅れが続いている。
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