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反格差デモ拡大 シカゴでは175人以上逮捕

(更新)

【ニューヨーク=弟子丸幸子】経済格差の是正を求め、米国で始まった反ウォール街デモは世界各地に拡大した。発信源のニューヨークでは16日も千人規模の集会が続いた。デモは17日で開始から1カ月を迎えるが、デモの拡大とともに各地で主張も多様化し、一部では過激な行動もみられるようになってきた。

15日、ニューヨークのタイムズスクエアで格差社会に抗議する人々=共同

米国では15日、首都ワシントンやロサンゼルス、ボストン、シカゴ、マイアミなど全米規模でデモが発生。AP通信によると、シカゴでは16日未明、集会場所の公園を閉門後も退去しなかったとして175人以上が逮捕された。

観光名所のニューヨークの繁華街タイムズスクエアでは15日、約5000人が行進した。ロイター通信によると、逮捕者は米大手銀行の敷地への不法侵入で24人、交通妨害で42人など計70人以上に上っている。

「ウォール街を占拠せよ」をスローガンに始まった抗議運動は、モデルになった中東民主化運動「アラブの春」と同様にネットを通じ、世界の若者の間に急速に拡大している。15日は「世界での一斉行動」が呼びかけられ、オーストラリアや韓国、台湾、日本などアジア各地でもデモ行進や集会があった。

欧州では財政危機の広がりを背景に、ポルトガルのリスボンで約5万人がデモに集まったほか、スペインのマドリードやギリシャのアテネでも大規模なデモが発生した。ロンドンのデモには内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者であるジュリアン・アサンジ容疑者も参加した。ユーロ圏でのデモは緊縮財政と増税への反対論が多く、経済格差の是正を求める米国のデモとは異なる内容となった。

各国ともデモ参加者の主張は必ずしも体系化されておらず、反戦や反核、脱原発といった内容も含まれている。地域によってはデモを指揮する明確なリーダーが不在で、統制もとれていない。デモ参加者に過激派が紛れ込み、暴力行為に及ぶ事例も報告されている。

ローマでは高失業率から数万人がデモに集結。ロイター通信によると、「ブラック・ブロック」と呼ばれる覆面のグループが車やごみ箱に火をつけるなどし、デモを過激化させたという。イタリア国外から来た過激派も協力して、過激な行動を繰り返したもようだ。警察当局は催涙ガスの使用などで応じ、衝突に発展した。70人以上が重軽傷を負った。

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