2019年7月22日(月)

タイ洪水、日系の被災300社超す HDDにも波及
アユタヤの全工業団地が冠水

2011/10/16付
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【バンコク=高橋徹】タイの大規模洪水で16日までに新たに中部アユタヤ県の「ファクトリーランド工業団地」が浸水した。同工業団地には日系を含む主に中小メーカーの工場が入居している。同県内にある主要5工業団地がこれですべて冠水、300社を超す日系企業が被災した。一方、首都バンコクは同日までに大きな混乱は生じていないが、政府は厳重な警戒を続けている。

当局によるとファクトリーランド工業団地は防水堤が壊れ、15日深夜から水が浸入した。同県ではホンダニコンなどが入る「ロジャナ工業団地」、キヤノンなどが入る「ハイテク工業団地」などが既に冠水している。

一方、中部から南下して大量の水が到達し始めたバンコクは郊外で一部浸水地域があるものの、16日時点で中心部に被害はない。政府の洪水対策センターは「到達する水を東西に迂回させ、海に排水できている」と説明。大潮を迎えたタイ湾への排水を速めるため、政府は同日朝からチャオプラヤ川に約1000隻の船舶を動員、スクリューを一斉回転させる作戦に出ている。

日本企業への影響がさらに広がる可能性が出てきた。自動車やデジタルカメラなどの工場が操業停止に追い込まれているが、パソコンなどの記憶装置に使うハードディスク駆動装置(HDD)の生産も不透明。タイはHDDの世界最大の輸出国で、米国や日本の大手企業が集積するが、米ウエスタンデジタルの工場がすでに浸水。関連部品工場も被災しており、日立製作所系や東芝にも影響を与えそうだ。

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