焼身自殺図ったチベット人、中国国内で100人超す

2013/2/15付
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中国国内で焼身自殺を図ったチベット人が2009年2月以降で100人を超えた。インドに拠点を置くチベット亡命政府のロブサン・センゲ首相は14日、「中国のチベット統治失敗に対する究極の不服従」とする声明を発表。米国の海外向け放送、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、チベット暦の正月にあたる11日も、中国国内のチベット人居住地域では新年のお祝いではなく、抗議の自殺者への祈りがささげられたと伝えた。

同政府によると、今月3日に四川省アバ・チベット族チャン族自治州で死亡した37歳の僧侶が100人目にあたる。13日には甘粛省甘南チベット族自治州で27歳の男性が焼身自殺を図り死亡。自殺を図った人は101人となり、うち命を落とした人は85人にのぼる。同政府は焼身自殺をやめるよう呼び掛けている。

同政府のセンゲ首相は声明で、チベット人居住区域の実態を明らかにするため、中国政府に対し、世界の記者や外交官らによる自由な立ち入りを認めるよう求めている。各国政府や国際機関に対しては、中国国内でのチベット人の状況悪化を食い止めるため、中国政府に影響力を発揮するよう促している。

これに対し、中国政府はチベット人の相次ぐ焼身自殺は「ダライラマ14世による唆し」などと主張。最近では焼身自殺を「扇動」する行為は、「故意殺人罪」にあたるとする法解釈も打ち出した。中国国営の新華社によると、1月31日には四川省アバ・チベット族チャン族自治州の中級人民法院が、40歳のチベット人僧侶に対しこの解釈を適用し、執行猶予付きの死刑判決を宣告したと伝えている。(香港支局)

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