本社重慶支局の中国人助手、公安当局が拘束
【北京=大越匡洋】日本経済新聞社の中国重慶支局の中国人助手が13日朝、中国の公安当局に拘束された。重慶市内の自宅から連行する際、公安当局は家族に対し、先に「騒動挑発」の容疑で拘束した著名な人権派弁護士、浦志強氏をめぐる調査への協力を求めるためだと説明した。14日に正式に拘留すると家族に口答で伝えたうえで、文書で後日通知するとした。
拘束された中国人助手は四川省成都市出身で、2004年10月の重慶支局の開設当初から勤務している。08年の四川大地震での現地取材をはじめ、幅広い分野で記者の活動を助けてきた。過去に日経新聞に掲載した浦氏へのインタビューでも取材に同席した。
この件について日本経済新聞社広報グループは「拘束の理由など事実関係を確認中です」とコメントした。