2019年1月23日(水)

オバマ大統領、イラク戦争終結を宣言 米兵前に演説

2011/12/15付
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【フォートブラッグ(ノースカロライナ州)=中山真】オバマ米大統領は14日昼(日本時間15日未明)、フォートブラッグ陸軍基地で演説し「イラクの未来は国民の手に委ねられ、イラクでの米国の戦争は終わる」と述べ、2003年3月に開戦したイラク戦争終結を宣言した。イラクの民主化に果たした戦争の成果を強調し「米国民が乗りこえられない困難は何もないことが証明された」と訴えた。

オバマ氏は約3千人の米兵やその家族らの前に、ミシェル夫人とともに登場。自らが大統領に就任した約3年間で約15万人の米軍部隊がイラクから帰還したことを説明したうえで「数日中に最後の米軍部隊がイラクからの出国を始める」と表明。現時点でイラクに残る約5千人の米軍兵士ら全員が年内に帰国するとの見通しを明らかにした。

約9年に及んだイラク戦争からの完全撤収について「イラクは完全な国ではない。しかし、我々は安定し、独立した主権国家となったイラクを後にする。我々は並々ならぬ功績を挙げた」と強調。イラクの民主化を戦争の最大の成果と位置づける一方、米兵の戦死者が4500人以上に上ったことなどを挙げて「この戦争で多額の代償を支払ったこともよく知っている」と述べた。

オバマ氏は08年の大統領選でブッシュ前大統領が始めたイラク戦争に批判的な立場だった。同日の演説では開戦の評価などへの言及は避けつつも「イラク戦争は間もなく歴史となる。米軍の最も特別な歴史の一章が終わりを迎える」などと指摘。自爆テロや狙撃兵による銃撃、路上爆弾などによる戦地の過酷な状況に触れて「君たちの意思は脅威よりも強いことを証明した」と帰還兵を称賛した。

オバマ氏に先立って登壇したミシェル夫人は「あなたがたをイラクから帰還させるとの約束を大統領は守った」と述べ、早期終結を訴えて大統領に就任したオバマ氏の公約が達成されたことを強調した。

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