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米大統領、「劣悪保険」を1年容認 オバマケア修正案

【ワシントン=中山真】オバマ米大統領は14日、ホワイトハウスで記者会見し、医療保険制度改革法(オバマケア)の修正案を発表した。同法の基準に満たない劣悪な保険契約でも1年間の継続を認めるのが柱。オンラインでの保険加入の伸び悩みや、既存の保険契約の打ち切りに対する批判を踏まえた措置だが、全ての国民が質の高い保険に加入する制度を曲げかねないとの見方もある。

オバマ大統領は、保険契約の打ち切りを通告された加入者も本人が希望すれば2014年から1年間継続を認めると表明した。そのうえで、(1)更新される保険はオバマケアの基準を満たしていない(2)オンラインの保険市場「エクスチェンジ」でより質の高い保険に手ごろな料金で加入できる――の2点について、加入者への説明を保険会社に義務付ける方針を示した。

国民皆保険をめざすオバマケアは保険加入を義務付ける。同時に保険契約者を保護するために、保険加入者が受け取れる保険金額を制限したり、健康状態によって保険料を上げたりすることなどを保険会社に禁じた。

14年からは、保険契約者に不利な保険内容を是正することが保険会社に義務付けられる。このため加入者は既存の保険契約の打ち切りや保険料の引き上げを余儀なくされるとの批判があった。

大統領はオバマケア施行後に「現在の保険内容が気に入っているのであれば、続ければよい」と説明してきた。しかし、実際は同法の基準に満たない保険は14年以降に更新できない。保険会社は基準に満たない保険契約を打ち切ると通告しており、共和党は「公約違反」と批判していた。

本来ならば契約を打ち切られた加入者は、エクスチェンジで手ごろな価格で新たな保険に加入できるが、ウェブサイトの不具合で加入できない問題が浮上。想定よりも契約者数が伸び悩んでいる。法律の基準を満たさない保険も認める激変緩和措置を講じなければ、無保険者が増えかねないと判断したようだ。

今回の措置に対し、オバマケアの基準に基づいて保険内容の更新に動いていた保険業界や保険市場を運営する州政府からは困惑の声が上がる。保険会社のロビー団体、米国医療保険計画のイグナグニ理事長は「保険市場を不安定にさせて、結果的に保険料の高騰を招きかねない」と批判した。

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