中国景気の減速鮮明、7.5%成長に鈍化 4~6月
輸出伸びず生産停滞

2013/7/16付
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【北京=大越匡洋】中国景気の減速が鮮明になった。15日発表の4~6月期の実質国内総生産(GDP)の伸び率は前年同期比7.5%と、2四半期連続で伸びが鈍った。外需の伸び悩みで輸出が落ち込み、企業の生産活動が停滞。中国景気の足踏みが世界経済に影響を及ぼすのは必至だ。

4~6月期の実質GDP伸び率は1~3月期に比べ0.2ポイント鈍化した。15日に記者会見した中国国家統計局の盛来運報道官によると、1~6月の実質成長率(7.6%)のうち、3.4%分は消費、4.1%分は投資が押し上げた。一方、外需の寄与度は0.1%分。1~3月の伸び率(7.7%)への外需の寄与度は1.1%分だったので、落ち込みは大きい。

ただ中国政府は無理に景気刺激策を取らない構え。3月発足の習近平・国家主席ら新指導部は投資に依存した成長からの脱却など経済の構造調整を目指している。盛氏は「適度な成長率の鈍化は構造調整にとって有利だ」との見解を示した。

GDPと別に発表された一般経済統計をみても、足元の景気の鈍化は明らかだ。6月の工業生産の伸びは前年同月比8.9%増と、3カ月ぶりに9%を下回った。建設・設備投資の傾向を示す固定資産投資は、1~6月期に前年同期比20.1%増。1~5月より伸びが0.3ポイント鈍った。

消費動向を示す社会消費品小売総額(小売売上高)は6月に前年同月比13.3%増。5月から0.4ポイント拡大したが、物価変動分を除く実質では11.7%増と、5月(12.1%増)より減速した。

中国は高利回りの金融商品の急増など金融リスク拡大の懸念も抱えており、中国政府は過剰な投資を抑制する姿勢を取る。中国経済の調整期間が長引けば、中国向け輸出の多い資源国などの景気回復が一段と遅れかねない。

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