トルコ、IMFの債務完済 50億ドル拠出を検討
【イスタンブール=シナン・タウシャン】トルコ政府は14日、国際通貨基金(IMF)からの融資約4億2千万ドル(約430億円)を返済し、IMF向け債務を完済した。同国は2001年に金融危機に陥り、銀行支援などのためIMFから融資を受けて構造改革を進めてきた。同国政府はIMF支援から"卒業"し、IMFに資金基盤強化のため50億ドルを拠出することも検討している。
トルコ政府のIMF向け債務残高は、02年に235億ドルまで増加した。IMFの管理下に入り、銀行再編や国営企業の民営化、規制緩和などを進めた。ババジャン副首相は「トルコがIMFから支援を受ける国ではなく、IMFに資金を提供できる国の仲間入りをした」と強調した。