【ジュネーブ=原克彦】ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)は14日、米司法省から反トラスト法(独占禁止法)違反で提訴されていたメキシコの同業大手グルポ・モデロの買収計画を修正した。買収後にメキシコのビール工場と、米国でモデロのブランド「コロナ」などを扱う権利を売却する。競争を阻害するとの批判を避け、買収完了を急ぐ。
インベブは既にモデロの株式の50%を保有。昨年、約200億ドル(約1兆8600億円)で残りの株式を取得することを決めていた。ビール工場とコロナなどの販売権は、ビールの輸入販売も手掛ける米国のワイン会社に29億ドルで譲渡する。