2019年6月19日(水)

エジプト、デモ隊を強制排除 56人の死亡確認

2013/8/14付
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【カイロ=押野真也】エジプト暫定政府は14日午前7時(日本時間同日午後2時)ごろ、軍のクーデターに抗議するため座り込みのデモを続けていたイスラム勢力に対し、治安部隊を投入して強制排除に乗り出した。首都カイロの2カ所のデモ現場に治安部隊が突入。エジプト保健省は同日、56人の死亡を確認したと発表した。

対立を続けてきた軍・暫定政府とイスラム勢力の亀裂は決定的となった。イスラム勢力側は強く反発しており、地中海沿いのアレクサンドリアで警察署を襲撃するなど、混乱は全土に拡大している。エジプトの混迷は一層深まりそうだ。

2カ所のうちカイロ中心部に近い現場は治安部隊が完全に制圧。もう1カ所では依然として1千人規模のデモ隊がおり、治安部隊が再度突入する可能性がある。内務省によると治安部隊員6人が死亡した。一方、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」は200人以上が死亡したと主張している。

デモ参加者によると、治安部隊は装甲車両などで現場を包囲した上でデモ隊に退去するよう警告。その後、催涙弾を打ち込み、装甲車両などで突入したという。デモ隊は投石で応戦したほか、治安部隊との間で銃撃戦に発展した。死傷者の数はさらに増える可能性がある。

エジプトでは、軍がモルシ前大統領の解任と拘束を発表した7月3日以降、同氏を支持する同胞団などが連日数千人規模のデモを実施。欧米諸国などの調停も不調に終わり、政府は強制排除に乗り出すと警告してきた。

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