2019年2月20日(水)

中国外貨準備、初めて3兆ドル超す 「元安」政策に限界

2011/4/14付
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【北京=高橋哲史】中国人民銀行(中央銀行)は14日、3月末の外貨準備高が前年同期比24.4%増の3兆447億ドルになり、初めて3兆ドルを突破したと発表した。人民元相場の上昇を抑えるために元を売ってドルなどを買う市場介入を繰り返した結果、手持ちの外貨が膨らんだ。14日にワシントンで開幕する20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、人民元問題が改めて争点になりそうだ。

中国の外貨準備高は2006年2月に日本を抜いて世界一になった。その後も拡大を続け、09年4月末に2兆ドルを突破。今年3月末時点では2位の日本(1兆1160億ドル)の3倍近い水準に達している。

中国の外貨準備高の拡大が止まらないのは、人民銀が元相場を実勢より低く保つために大規模な為替介入を実施しているためだ。特に米国が昨年秋に量的緩和策の第2弾(QE2)に踏み出して以降、世界的にだぶついたマネーが利上げを続ける中国に流れ込み、人民銀は介入の拡大を余儀なくされている。中国の貿易収支は今年1~3月に輸入の拡大で7年ぶりの赤字となったが、外貨準備の増勢に歯止めはかかっていない。

人民銀が為替介入を通じて市場に吐き出した人民元はカネ余りを生み、物価や不動産価格を押し上げる要因にもなっている。温家宝首相は13日に「元相場の弾力性を高め、インフレの条件を取り除く」と述べた。人民銀は為替介入を減らし、元高を容認する時機を探っているとみられる。

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