2018年8月17日(金)

ブラジルとチリの航空最大手が統合 南米最大、日航に匹敵

2010/8/14付
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 【サンパウロ=檀上誠】ブラジルの航空最大手、TAM航空とチリの最大手、LAN航空は13日、経営統合で合意したと発表した。統合後の新グループの旅客数は年間4600万人となり、南米では最大。日本航空に匹敵する規模となり、両社によると世界11位に浮上する。規模の拡大で「世界で競争できる体制を整える」(LAN)としている。統合後の新グループがどの航空連合に加盟するかも焦点となる。

 新グループの名称は「LATAM」。ブラジル、チリ両国だけでなく子会社を含めて南米6カ国に拠点を置き、同地域で圧倒的な路線網を確保する。

 統合は持ち株会社の傘下に両社が入る形態をとる。数カ月かけて株式交換などの手続きを進める。それぞれのブランド名は維持する。収入増やコスト削減で年間4億ドルの相乗効果を見込む。サンパウロ証券取引所などに上場しているTAM株は上場廃止となる。

 TAMは全日本空輸が参加する国際航空連合「スターアライアンス」に今年5月に正式加盟。全日空との共同運航も計画している。LANは日本航空が加盟する「ワンワールド」のメンバー。両社は「航空連合を巡る方針は未定」としているが、統合後はいずれかの連合に一本化する可能性が高い。南米で圧倒的な存在となるため、新グループを失う航空連合にとっては大きな痛手となる。

 南米では中間層の所得向上などで航空需要が拡大。2010年1~6月の旅客数は前年同期比16%増と大幅な伸びを示している。09年にはコロンビア、ブラジルに拠点を置くアビアンカ航空とエルサルバドルなど中米4カ国、ペルーを拠点とするタカ航空も経営統合。国境を越えた再編が加速している。

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