中国「サイバー攻撃」でルール順守要求 米大統領
オバマ米大統領は13日放送のABCテレビのインタビューで、米国を標的にしたサイバー攻撃について「国家や犯罪組織の支援を受けている」と述べ、組織的な犯行であるとの認識を示した。同時に「米国は中国や他の国に国際規範や国際法に従うよう求める」と強調。中国などと「真剣に話し合わなければならないだろう」と語った。
米国では政府や報道機関、企業でサイバー攻撃による機密の盗難やコンピューターシステムの混乱が相次いで発覚。中国の人民解放軍の関与も疑われており、オバマ氏は中国がサイバー攻撃を仕掛けている可能性を示唆した。インタビューではサイバーセキュリティー対策の強化を定めた法案の可決も議会に求めた。
カーニー大統領報道官は13日の記者会見で、サイバー攻撃への対応を巡ってオバマ氏と米企業首脳らが会談すると明らかにした。オバマ政権はサイバー攻撃の違法性を国際世論に訴えつつ、企業との連携を強化しながら対抗策づくりを進める構えだ。
(ワシントン=吉野直也)